デザイナーとして入社後、今やリーダー的存在として制作事業部の要となる。美しいデザインと成果の出るWebサイトをストイックなまでに追い求めている。4歳の息子と二人暮らしのシングルマザーでもある。
Webの仕事にはこの世の誰かを喜ばせるチカラがあるので、それだけでワクワクします。デザインはひとつの文化と思っていて、私たちは先人たちが生み出したアイディアや制作ソフトを借りながら仕事をしている。だからこそ、先人以下の仕事をしてはいけないと肝に銘じています。何よりも、「あなたに任せたのが失敗だった」、仲間からそう思われたらアウトなので、怠けたことによる失敗だけは絶対にないよう、仕事に取り組んできました。今は他のメンバーへ影響力のある立場にもなり、私の知識や技術、経験は最大限に役立ててほしいと思っています。これから入社する人たちのためにも、私自身もっとチカラをつけないとですね。
生きる道はどこで決まるかわからないと思います。私の場合、高校時代は世にいう就職氷河期だったので、食いっぱぐれのない職業に就きたくて、医療福祉の専門学校に進学しました。でも、子どもの頃から好きだった絵やデザインへの興味は尽きなくて。入学して間もなくimacを購入し、2年目には自力でwebサイトを作れるようになり、自然とweb制作の世界に進みました。初めて入った会社では、当初、見た目もアイデアも話にならないようなひどいサイトしか作れませんでしたが、今も尊敬する1人の先輩がいました。その先輩が作るサイトは切り口が新しく、何より美しかったんです。その先輩の横で働けたおかげでいろんな引出しが増え、デザイナーとしての下地ができました。
結婚して子どもを産むことになった時、仕事を辞めるなんて発想はありませんでした。家族はもちろん大切です。だけど、デザインが好き、コーディングが好きな私にとってデザインは、どんなライフイベントも超越しているものでした。その後、デザインも家庭も両立できる会社を求めて大手企業に転職しましたが、福利厚生や企業ブランドが良いだけの会社では満足できませんでした。その経験が、デザイナーであれ、上司であれ「自分がついていきたいと思う人の傍で働くことが、私の生き甲斐なんだな」、と気づくきっかけになりました。
ベルテクノスの面接は今でもよく覚えています。特に二次面談で会った社長の中嶋。ITリテラシーが高く、社員を認めてくれる幅が広そうな人だなと感じました。組織の在り方も四角四面ではなく、これまで所属した会社とは全然違っていました。当時の収入はそれほど多くはありませんでしたが、自分たちの働き次第で5年、10年、20年後はもっと高くなるはずだという予感がありました。組織そのものが若く天井がなさそうな所が、私には魅力だったんです。
長く働き続けたいと思える会社かどうか。結局のところ、それを決めるのは相性だと思うんです。私は以前の職場でも、部署内の課題と改善策を提案することが多かったのですが「その通りだが、変化を起こすな、輪を乱すな」、と窘められてきました。でも、ベルテクノスでは違いました。会社がいい方向に動くよう働きかけていたら、ストップがかかることはありません。むしろ後押ししてくれるんです。デザインも然りで、のびのびと自分の意志でつくっています。私が求めていたのは、私に期待し私を信じてくれる、そんなどこか熱く温かい職場だったんですね。だから変化は決して怖くありません。言われてやるのではなく、自らが率先して変化していくことで、私もまだまだ成長できると思っています。